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ぶどうの香り漂う「バルサミコ酢」の名産地であり、
“神に祝福された声”の持ち主、パヴァロッティの生まれ育った街でもあるモデナ。
かつて裕福な貴族たちが居を構えたこの街は、今でも穏やかな気品をまとっています。



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ほんのりとバラ色をした大理石のドゥオモは
陽の色の変化と共に朝、昼、夜と違う表情を見せてくれます。

地元の人からはギルランディーナ(Ghirlanga:花飾り)と呼ばれ
チェントロに出ればどこに行くのも必ずと言っていいほどここのピアッツァを通ります。


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バラ色のドゥオモを見ながらピアッツァを抜けると
チェントロで一番大きなメルカート(市場)へ。

野菜、肉、魚、チーズ…となんでもそろう“モデナの台所”です。
この日はシェフがプロの腕前を実演!
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モデナは意外なほど、美味しいレストランがたくさんあります!
ここはスローフード協会のお墨付きの伝統料理店「トラットリア・エルメス」。

がんこおやじエルメスが奥さんと切り盛りする小さなお店で、キッチンは
写真のとおり、4畳ほどの大きさしかありません。

ここで作りだされるパスタは、まるでうどんのようにくにゅくにゅとした
柔らかいパスタ。

中北部に位置するモデナでは、パスタはびっくりするほど柔らかいのが「正統派」。
どんなに多くてもペロッとお腹に入ってしまうので、かなり危険です・・。

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昼間は語学学校、夜は料理学校へ。
地元っ子に紛れて習うモデナの家庭料理は新鮮な発見がたくさんありました。

マカロニのようなくるっと巻いたパスタは伝統料理ガルガネッリ(garganelli)

これを作るための道具「ペッティナ」に触れるのは初めてでしたが、
なんとそれは他の生徒も同じこと。

今では家で伝統のパスタを作る家庭はごく限られており、
レッスンに来るイタリア人も「初めて作る」という人ばかり。

そんなイタリアの実情を知りました。


モデナの語学学校では(なぜか)フィンランドの学生が多く、
一番の年長さんは80歳のイリス。

息子さんに「家にばかりいないでイタリアで語学でも勉強してみたら」
とハッパをかけられたのだそう・・・。

イタリアの語学学校は日本とは趣が違い、仕事や趣味で短期間在籍する人がたくさんおり、
年齢層は高め。たいていホームステイしています。
私もそのうちの1人でした。

モデナは私が過ごしたイタリアの街の中で、一番治安の良さを感じた街でした。

観光名所は多くありませんが、料理なり、音楽なり…なにかを学ぶために滞在するには
本当に居心地のいい街でした。